耳つぼで肩こりや頭痛に効果のある位置は?ツボのマッサージ方法も解説

「肩こり」や「頭痛」で身体がツライけど・・・、
整体マッサージに行っても、楽になるのはその時だけ。
痛み止めなどの薬は、できればあまり飲みたくない。
こういったお話をよく耳にします。

耳介(耳つぼ)療法は、痛みに即効性があり、副作用の心配がありません。
耳つぼマッサージで、肩こりや頭痛の症状を緩和させることが可能です。

本記事では、肩こりや頭痛に効果のあるツボの位置やマッサージ方法などを解説していきます。
誰でも簡単にできますので、ぜひ試してみてください。

耳つぼマッサージが効果のある理由

私たちの身体には多くの「ツボ」が存在し、全身で2000以上もあると言われています。
東洋医学で「ツボ」は「気」の集まる場所とされています。そう聞くとなんだか神秘的なもののようなイメージを持たれるかもしれません。
実際には、ツボは血管や神経が集まる場所と重なっていることが多いのです。そのような場所は、滞りが起こりやすくなります。そのため、ツボに刺激を与え血流の滞りを改善すれば、身体の本来の機能が向上するという仕組みになっているのです。

ツボの中でも「耳つぼ」は、東洋医学でも古くから効果が研究されている身体の箇所のひとつです。
耳つぼ療法を最初に体系化させたのは、フランス人の医師ポール・ノジェでした。『耳には全身の反射区があり、耳を刺激することで、痛みを緩和し、身体を正常に活動させる効果がある』ということを発見したのです。

Dr.ポール・ノジェについて詳しく

そして耳には「自律神経」の神経線維があり、耳の外側には運動時などに活発になる「交感神経」、耳の内側には身体がリラックスするときに働く「副交感神経」が密集しているので、耳つぼマッサージをすることで乱れがちな自律神経が整い、身体を健康的に導いてくれるのです。

肩こり・頭痛の根本原因とは?

わたしたちの日常生活で度々起こる「肩こり」と「頭痛」ですが、慢性化や重症化すれば吐き気や脱力感、不眠、食欲低下などの症状に悩まされることもあります。
それでは、肩こりや頭痛の症状はどのようにして引き起こされるのでしょうか。

肩こりの原因

みなさんの頭は、何キロくらいあるかご存じですか?
普段は特に意識をしていないかもしれませんが、なんと体重の10%くらいといわれています。体重が50㎏の人の場合、頭の重さは5㎏程あるということになります。
そんな重さのある頭を支えているのが、首と肩です。頭の重さを考えるとずいぶんと華奢に思いますね。
実際私の周りでも『肩こりを経験したことがない』という人は聞いたことがありません。肩こりは日常的にほとんどの人が自覚している最も身近な国民病でしょう。

肩こりの原因はそれぞれ異なる

大前提として、「肩こり」と一言で言っても、症状を起こす原因はさまざまです。
肩こりの原因としては、『姿勢』『眼精疲労』『運動不足』『ストレス』などが多いのですが、中には『椎間板ヘルニア』『心筋梗塞』『狭心症』などの病気によって引き起こされる場合もあるので、『ただの「肩こり」だから』とほうっておかないほうがよいでしょう。「肩こり」の特徴や原因によって、とれる予防法や効果的な対策も変わってきます。

スマホ・パソコンの長時間使用による肩こり

最近若い方にも増えているのが、『姿勢』『眼精疲労』による「肩こり」です。
パソコンやスマホなどのデジタル機器を長時間にわたり使用する機会が増えたことが原因です。仕事中に使うパソコンだけではなく、スマホの急速な普及により、趣味の読書や学生の学習でさえデジタル機器を使用するのが当たり前になっています。
それらを使用する際に、多くの方は無意識に首を少し前に突き出し、両肩も前にすぼめる様な姿勢になるので、首から肩の筋肉が疲労し、血流が悪くなるというわけです。

さらにデジタル機器の使用中は、常に光源を見ているので、目やその周りの筋肉が緊張している状態になります。まばたきが減り、ドライアイから眼精疲労に。そして同じように首や肩も緊張してしまい、「肩こり」の原因にもなります。

運動不足による肩こり

『運動不足』もまた肩こりの原因となります。
車通勤でオフィスワークが多いと、1日の歩数が1000歩以下なんてことも・・・。血液を送るポンプの役割を果たすはずの筋肉が、日々繰り返される運動不足によって低下し、血流が悪くなってしまうのです。

ストレスによる肩こり

『ストレス』からくる肩こりは、女性に多い傾向があるようです。
女性は生理などのホルモンバランスの乱れから、気分が落ち込みやすく、ストレスを抱えがちです。
身体機能を調節する働きのある自律神経がストレスによって乱れると、筋肉が緊張状態になり、血管が収縮し血行が悪くなってしまいます。

頭痛の原因

日本人の約4人に1人が悩んでいると言われるほど身近な症状である頭痛。慢性的な頭痛で困っている方も多いのではないでしょうか。
頭痛は大きく分けて2種類に分類されます。
片頭痛などの頭痛自体が病気である『一次性頭痛』と、くも膜下出血や脳腫瘍などが原因であらわれる痛みである『二次性頭痛』です。

一般的に頭痛で悩まされている人の多くは『一次性頭痛』タイプで、片頭痛といわれるものです。
片頭痛は何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起こります。引き金となる誘因としては、ストレス、睡眠不足・睡眠過多、飲酒、たばこ、月経、天候の変化など様々なものがあります。また体質や遺伝的な要素である場合もあります。

頭全体や後頭部から首にかけての圧迫感や締め付け感は、緊張型頭痛と呼ばれるものです。
主な原因は身体的・精神的ストレスによる筋肉の緊張です。目の疲れや、姿勢の悪さによる血流の低下、肩こりにともなって症状があらわれることも多いようです。

気になる人は医師に相談を

頭痛は通常であれば、頭を冷やしたり、コーヒーを飲んだり、安静にしたりしていれば自然と治まりますが、以下の症状が出た場合は命に関わるかもしれませんので医師に相談しましょう。
だんだん強くなっていく頭痛、激しい頭痛、吐き気や嘔吐をともなう頭痛などの場合は、早急な受診が必要です。
そこまで強い頭痛ではなくても、いつもとは違うと感じたらできるだけ早めに受診してください。

肩こりに効果のある耳つぼの位置

肩こりに効果のある代表的なツボをご紹介します。

・神門のツボ:ストレス、痛み、痙攣、緊張、不安、鬱病、不眠症、過敏症の緩和、咳、発熱、炎症性疾患、てんかん、高血圧などの症状に使用します。耳介の他のツボの働きを助ける働きがあり、痛みを軽減するためのキーポイントです。
      
・肩のツボ:肩・肩関節・胸郭・三角筋・大胸筋の痛みや腫れ、機能不全に使用します。

・頸椎のツボ:首・肩・背中の痛みや顎関節症に使用します。

頭痛に効果のある耳つぼの位置

頭痛に効果のある代表的なつぼをご紹介します。

・神門のツボ:ストレス、痛み、痙攣、緊張、不安、鬱病、不眠症、過敏症の緩和、咳、発熱、炎症性疾患、てんかん、高血圧などの症状に使用します。耳介の他のツボの働きを助ける働きがあり、痛みを軽減するためのキーポイントです。

・こめかみのツボ:。側頭部の頭痛、片頭痛、耳鳴り、頭部の血行不良に使用します、また、視力と聴力を向上させる効果や心を落ち着かせる効果があります。

・額のツボ:前頭部の頭痛、副鼻腔炎、鼻炎、頭重感、心配、不安、視力障害、睡眠障害、めまい、高血圧、てんかん、無気力、うつ病などに使用します。また夜尿症に対応するため、覚醒の閾値を低くする働きもあります。

肩こり・頭痛に効く耳つぼをマッサージする方法

手でマッサージする

自分の手で耳をマッサージしてみましょう!
基本的なやり方はとても簡単です。
肩こりや頭痛のする方の耳を、人差し指と親指ではさみ、上記の「耳つぼ」をぐりぐりと揉みます。
痛すぎる場合は無理をしないでください。あくまで痛気持ちいい程度に!

慣れない間は、自分でやっても「これで合ってる?」と不安になる事もあると思います。
そんな時はプロのセラピストに施術をしてもらうか、正しい耳つぼの知識と技術をご自身で学んでみるのもひとつの手です。

専門家にマッサージしてもらう

先述したように、耳つぼマッサージをプロに任せる方法もあります。
耳つぼマッサージは自分で簡単に行うことができますが、しばしば効果を感じられないということがあるようです。そんな方の多くは、マッサージするツボの位置がずれていたり、刺激が十分でなかったりなどの理由が考えられます。
プロの施術なら、症状によっていくつもの【耳つぼ】を組み合わせ、その人にあった施術を行うことができるため、効果を実感しやすくなります。
切実な痛みや悩みがある方にはオススメの方法と言えます。

耳つぼシール(耳つぼジュエリー)で刺激してマッサージする

効果は実感できても、ずっと耳つぼをマッサージし続けることは難しい・・・
そんな時にとても便利なのが「耳つぼシール」です。

耳つぼシールには、チタンや金などの小さな金属粒が付いている粒タイプと、金属がシート状になったシートタイプがあります。
粒タイプは、金属粒で耳つぼを圧迫して刺激を与えます。
シートタイプは、金属シートが肌に触れることで発生する微弱電流で耳つぼを刺激します。
耳つぼシールを貼っている間はずっと効果を得ることができます。

耳つぼシールの耳に触れない方の表面にガラスやアクリルのストーンなどが付いているものを「耳つぼジュエリー」といいます。
まるでピアスを付けている様な見た目で、おしゃれアイテムとしても楽しむことができます。

耳つぼジュエリーは基本的に耳たぶに貼ることが多いですが、
神門のツボの位置に貼るのも可愛くてオススメですよ!

耳つぼシールなら痛くないシートタイプがおすすめ

先ほどご紹介したように、耳つぼシールには金属粒でツボを圧迫する粒タイプと、微弱電流でツボを刺激するシートタイプがあります。

粒タイプは痛くなりやすい、金属粒が耳穴に落ちる恐れがあるなどのデメリットがあるため、当校ではシートタイプの耳つぼシールを使用しています。

また、金属粒タイプは『点』で刺激を与えるので、少しでもツボの位置がずれると効果を得ることが難しくなってしまうのに対して、シートタイプは微弱電流が放射線状に発するので『面』でより広い範囲のツボをカバーすることができます。なので、耳つぼシールとツボの位置が少しズレてしまっても大丈夫!初心者の方でも簡単に使用できます。

そしてシートタイプは、耳に触れる部分がフラットなので、長時間付けていても痛みが全くありません。耳つぼシールの上からマッサージすることも可能です。

誰でも簡単に使えて、痛みも心配もなく、オシャレで可愛く「耳つぼ」の効果を実感できるシートタイプの耳つぼシール。
当校オリジナルの耳つぼシール(美アップシール)はこちらから↓

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耳つぼマッサージをする時の注意点

適度な力でマッサージする

痛くない強さで優しくするのが基本的な力加減です。あくまで「痛気持ちいい」くらいにとどめておきましょう。
患部と直結した反射区(ツボ)にふれると、あまり力を入れていなくても痛みを感じることがあります。痛みが強い時は無理をしないでください。
痛みが強いうちは撫でるだけでも構いません。回数を重ねるうちに、肩こりや頭痛も、耳つぼも痛みが緩和されていきます。

痛みが強いときは無理しない

「痛みが強い方が効いている」と思う人がいるようですが、そういうわけではありません。
耳に限ったことではありませんが、痛みを我慢してマッサージを続けると脳がその痛みを記憶し、マッサージをしていなくても痛みを感じるようになることがあります。
効果を得るために強い刺激を与える必要はないのです。

左右均等にマッサージする

耳全体をぐるぐる動かす、耳全体を揉むようなマッサージはおすすめしません。急激に血圧が下がる恐れがあります。

それと、マッサージは左右均等にしましょう。
「右肩が凝るから~」と、右耳ばかりマッサージすることもおすすめできません。右肩ばかりが凝るのは身体のバランスがくずれており、その痛みが片側にだけあらわれている状態です。

耳つぼマッサージをするときは、『適度な力で』『無理をせず』『左右均等に』行うようにしましょう!

まとめ

「肩こり」も「頭痛」も、自律神経の乱れや、血流の悪さなどが大きな原因である場合が多いことがわかりました。

これらに正常な活動をさせるためには、以下のことが必要です。
*適度な運動をする
*バランスのとれた食事をする
*生活習慣を見直す 

わかっていてもお仕事や学校や家庭の日々の生活があり、なかなか理想通りには出来ないのが現実・・・すぐには生活習慣を変えることは難しいですよね。

そんなときは是非「耳つぼ」と「耳つぼシール」をご活用ください!
耳つぼは「肩こり・頭痛」の主な原因である、自律神経を整え、血流を良くすることに、とてもよく効果を発揮します。
また、耳つぼは薬のような副作用がないので安心して行うことができます。

そしてフラットタイプの「耳つぼシール」なら、痛みもストレスもなく、耳つぼの効果をしっかりとキープすることができます。
身体の慢性的な不調から抜けだして、元気とキレイを維持しましょう!

《監修者》この記事を書いた人

ドクターノジェとジャパンセラピスト代表理事の田中

田中 幸恵
一般社団法人ジャパンセラピスト検定機構代表理事
耳介療法士・心理カウンセラー・夫婦カウンセラー
国際耳介療法学会会員
耳つぼの講師

カウンセリング歴21年。
2014年に耳介療法の元祖Dr.ポール・ノジェの子息であるDr.ラファイエル・ノジェ(現在国際耳介療法学会 CEO)より直々に耳介療法を学ぶ。耳の不思議さと奥深さに魅せられ、もっと多くの方に広めたいという想いから、今まで学んでいた中国式耳つぼ療法とフランス式耳つぼ療法を融合した独自メゾット「新フランス式オリキュロセラピー」を完成。
ご家族や大切な人の健康に貢献したい方、セラピストとしてさらに結果を出したい方に「耳つぼ療法」を通してミラクルを起こすお手伝いをしている。

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