耳は細かく部位ごとに分けられ、それぞれに名前があります。
耳つぼの場所を確認するときに、それらの代表的な部位の名前を覚えておくと、ツボの位置がより把握しやすく理解が深まります。
それでは、代表的な耳の部位について解説していきます。
代表的な耳の4つの部位
三角窩(さんかくか)
緑色の部分は三角窩(さんかくか)といいます。耳穴の上の方の少し窪んだ部分です。
三角窩のところには【神門】のツボがあります。
神門は耳つぼの中でも非常に重要なツボで、痛みを緩和させる効果があり、また他の耳つぼの働きを助けるキーポイントでもあります。
たとえば、肩こりの時は「肩と神門のツボ」、腰痛の時は「腰と神門のツボ」というように、患部のツボと組み合わせて刺激します。
神門だけで使用する場合もあります。
神門は心を落ち着ける効果もあるので、ストレスや不安、イライラを感じた時にマッサージや耳つぼシールを貼ると症状が緩和します。
耳輪(じりん)
黄色の部位は、耳輪(じりん)といいます。耳のふちの部分です。
上から順に、【アレルギー】【手】【肩】のツボなどがあります。
アレルギーのツボは、耳の頂点に位置し、喘息、じんましん、湿疹、鼻炎などのアレルギー性疾患に効果があります。
アレルギーのツボをしばらくマッサージしていたら、ズルズルだった鼻水が止まって
びっくりした!という方がいらっしゃいました^^
手のツボは、耳の頂点より下側にあります。
手や指の痛みや腫れ、機能障害に使用します。
肩のツボは、手のツボのさらに下側にあります。
肩の痛みや腫れ、不快感などに使用します。
耳の裏側の同じ部分も肩のツボですので、人差し指と親指で耳をつまむように
マッサージするといいですよ。
また耳輪のツボは、発熱、のどの痛み、炎症などに効果的だといわれています。
耳のふちの部分を上から下へ、ギュッギュッとつまんで刺激するといいでしょう。
耳珠(じじゅ)
赤色の部位は、耳珠(じじゅ)といいます。耳穴の横の出っ張った部分になります。
耳珠には、ダイエットの時に使用する【飢点】や【渇点】のツボ、体の恒常性を保つ重要な役割を担う【副腎】のツボなどがあります。
飢点(きてん)のツボは、過食を抑え、食欲を正常に戻す効果があります。
食べ過ぎで困っている、食欲を減らしたいという時はこのツボを刺激します。
※ここで注意が必要なのは、「食欲を正常に戻す」という点。すでにダイエット中で食事量を減らしているとき、飢点のツボを刺激すると逆に食欲が増す場合があります。気を付けましょう。
渇点(かってん)のツボは、水分量を調節する効果があります。
むくみやすい人は渇点のツボを刺激するといいでしょう。
耳つぼダイエットをするときは、空腹時にツボを刺激することがポイント。
満腹状態では脳がちゃんと反応しませんのでご注意を。
副腎(ふくじん)のツボは、副腎皮質ストレスや炎症を調節し血管を収縮させる効果があります。コルチゾンの分泌を調節し、ストレスやストレス関連疾患に使用します。
コルチゾンとはステロイド薬のような働きをするホルモンの一種です。炎症をしずめたり、免疫系をおさえる作用があります。
対珠(たいじゅ)
青色の部位は、対珠(たいじゅ)といいます。耳穴の下側の出っ張った部分になります。
対珠には、【頸椎】や【脳】のツボなどがあります。
頚椎のツボは、首、肩、背中の痛みや顎関節機能障害などに使用します。
めまい、頭痛、肩こり、手足のしびれなどは、頚椎が原因となっている場合もあります。
脳のツボは、大脳皮質や中枢神経系へ影響を与えます。
消化器系疾患や内分泌疾患に使用し、痛みを緩和させ、心を楽にする効果があるといわれています。
まとめ
4つの代表的な耳の部位について解説しました。
耳つぼを勉強するとき、これらの部位の名前はよく使います。ぜひ覚えておいてくださいね。
各部位にある耳つぼについても軽く説明しましたが、実際はもっとたくさんの耳つぼが存在します。
耳つぼを本格的に学んでみたい、耳つぼセラピストになりたいとお考えでしたら、一度お問合せください。
どのような授業内容か、Zoomで簡単にご説明することも可能です。
《監修者》この記事を書いた人
田中 幸恵
一般社団法人ジャパンセラピスト検定機構代表理事
耳介療法士・心理カウンセラー・夫婦カウンセラー
国際耳介療法学会会員
耳つぼの講師
カウンセリング歴21年。
2014年に耳介療法の元祖Dr.ポール・ノジェの子息であるDr.ラファイエル・ノジェ(現在国際耳介療法学会 CEO)より直々に耳介療法を学ぶ。耳の不思議さと奥深さに魅せられ、もっと多くの方に広めたいという想いから、今まで学んでいた中国式耳つぼ療法とフランス式耳つぼ療法を融合した独自メゾット「新フランス式オリキュロセラピー」を完成。
ご家族や大切な人の健康に貢献したい方、セラピストとしてさらに結果を出したい方に「耳つぼ療法」を通してミラクルを起こすお手伝いをしている。
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