多くの人が悩まされている頭痛。なんと日本人の4人に1人は、何らかの頭痛を抱えているといいます。
日々さまざまな研究が行われ、医学も進歩していますが、病院へ行っても治らない原因不明の頭痛は、むしろこの10年で増加傾向にあります。
頭痛の悩みを抱える人が増える背景には、現代人の生活習慣や、ストレス、気象など、原因は様々です。
頭痛があるからといって病院に行く人は少ないでしょう。ほとんどの人は市販薬を飲んで「とりあえず治まったから」と誤魔化したり、「時間が経てば治る」と我慢し続けているのが現状です。
そのうちに頭痛が起こる頻度が高くなると、毎日のように薬を飲み、胃も荒れて、そのうち薬が効かなくなってくる・・・八方塞がり状態となります。
このようにならないために、今後どのように頭痛と向き合い、改善するのが良いのか?
耳つぼで痛みを緩和させる方法と一緒に解説していきます。
この記事の目次
頭痛の原因とは?
「一次性頭痛」と「二次性頭痛」
頭痛を改善するには、まず自分の頭痛の種類を知る必要があります。
頭痛は主に「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに分けることができます。
「二次性頭痛」は、脳の疾患などを原因とした頭痛で、医療機関への早急な受診が必要となります。
脳の疾患とは、くも膜下出血、脳腫瘍、脳出血、髄膜炎などの感染症など、頭痛が症状として出てくる病気です。
・これまでに経験したことのないような激しい頭痛
・身体の片側や手足に力が入らない、しびれる
・言葉がでにくく、呂律が回らない
・めまいや吐き気で身動きがとれない
こういった症状がでた時は、頭痛がそれほど強い痛みでなくても、できるだけ早く受診しましょう。ポイントは『いつもとちがう頭痛』であるということです。
「二次性の頭痛」は、放っておくと命に危険を及ぼす場合もあります。これは病院で検査を受け、原因を解明させ、異常が見つかった場合は、その治療を行ってください。
「一次性頭痛」は、危険な頭痛ではない、頭痛そのものが病気である頭痛です。これは「頭痛持ちの頭痛」とよばれている慢性頭痛で、多くの方がこれにあたります。
そして、この「一次性頭痛」は大きく3つに分けることができます。
・片頭痛(偏頭痛)
症状・・・頭の主にこめかみ部分がズキズキと脈をうつように痛みます。
片頭痛という名前から、頭の片側だけに起こると思われるかもしれませんが、そうとは限らず、両側が痛むこともあります。
視界にチラチラした光が見えるなどの前兆が起こる事も特徴です。
体を傾けた時に痛みが増したり、吐き気を伴ったり、光や音やニオイに敏感になったりします。
比較的若い20代から40代の女性によくみられます。
原因・・・疲れ、寝不足、ホルモンバランスの変化、光や音による強い刺激によって、脳の血管が急激に広がり、その血管のまわりにある神経が刺激され痛みが生じます。
・緊張型頭痛
症状・・・頭全体や後頭部がギューっと締め付けられるように痛みます。
痛みそのものはそれほど強くはなく、我慢できないほどでないのがほとんどです。
数時間から数日の間、繰り返しおこる場合と、痛みが毎日のように続く場合があります。
原因・・・身体的、精神的なストレスが大きな原因です。
身体的な原因は、例えば、姿勢の悪さが長時間続くパソコンを使用しての仕事などによって、頭から肩にかけて筋肉が収縮することで血管を圧迫し、血流が悪くなります。その結果、筋肉から出る乳酸などの疲労物質が流れていかず、その老廃物が神経を刺激して痛みが生じます。
首筋の筋肉が弱い人ほど、頭部をしっかりと支えることができずに、頭痛となりやすい傾向があります。
精神的な原因でも、精神的に緊張した状態が長期間続くと、脳の痛みをコントロールするシステムに異常をきたし、痛みを生じさせます。
・群発頭痛
症状・・・目の奥に強烈な痛みが生じます。
かなり激しい痛みで、目の充血、涙、鼻水や発汗がみられることもあります。1回の発作は、15分~3時間ほどで、治まりますが、それが1~2ヶ月間続くこともあります。
30代から40代の男性に多いのですが、女性にも増えてきています。
原因・・・まだ明らかになっていません。
目の奥にある血管が、不規則な生活や、気圧の変化、飲酒などに誘発されて拡張し、炎症がおこることによって痛みが生じると考えられています。
他にも、薬の使い過ぎによる頭痛、片頭痛と緊張型頭痛の両方を併発している方も多くいます。
併発すると、いつも頭が重い状態が続く場合があります。
耳つぼで頭痛が解消する理由
先ほど述べたように、「二次性頭痛」はすぐに病院で治療を行う必要があります。
耳つぼ療法は「一次性頭痛」に効果があるものです。なぜ耳つぼ療法で頭痛を改善できるのでしょうか?
理由1. 耳つぼで血流が整う
耳は小さな器官であるにもかかわらず、「全身の縮図」といわれるほど、全身の臓器に対応するツボがあります。そのため、耳つぼをマッサージすれば、全身の血流が整うのです。
そして頭の痛みは、「頭の血管の拡張」と、「頭の血管の収縮」によって起こる場合がほとんどです。耳つぼで常に血流を整えていれば、頭痛の症状が改善されるという訳です。
理由2. 耳つぼで「自律神経」を整えることができる
「自律神経」というのは、自分の意思に関係なく、生命を維持するためにずっと働き続けている神経です。
「自律神経」は、活動する時に働く「交感神経」と、リラックスする時に働く「副交感神経」があり、この2つがバランスをとりながら、心身を正常な状態に保っています。
自律神経のバランスを崩す原因がストレスです。長時間のデスクワークにおける目の酷使、疲労、運動不足、偏った食生活など、これらは主に「交感神経」を過剰に働かせてしまうものです。ストレスが増え「自律神経」が乱れると、頭痛が起こってしまうのです。
耳には、「自律神経」の線維が分布しています。耳たぶを含めた外側の部分には「交感神経」のツボ。耳の穴を中心とした部分には「副交感神経」のツボがそれぞれ密集しているので、耳つぼに刺激を与えるだけで、「自律神経」を整える効果があります。
理由3.耳つぼで様々な原因をアプローチできる
頭痛が起こる理由は1つではありません。精神的ストレス、女性ホルモンの変化、アレルギー、睡眠不足、血行不良、肩こり、首こりなど。この全てが頭痛の原因となるものです。
頭痛を改善する方法の1つとして、身体に良さそうな運動療法やウォーキングをする方もいるでしょう。しかし、それらは運動の直接的な効果というよりも、肉体的・精神的ストレスの解消に役立つもので、原因の直接的な解決にはなりません。
耳つぼは、この頭痛の原因となるものそれぞれに対応したツボがあります。原因に合わせた的確なアプローチができるので、頭痛の改善にとても有効です。
なぜ耳つぼなのか?
全身にある「ツボ」。その中で、なぜ”耳つぼ”をお勧めするのか?その理由を挙げていきます。
耳つぼの利点①・・いつでもどこでもできること
よく耳にする足裏マッサージは、足裏にある「ツボ」を刺激していきます。靴を脱ぐ必要があるため、外出中には難しいでしょう。
耳つぼなら、いつでもどこでもマッサージすることができます。
耳つぼの利点②・・患部に触れなくていい
頭痛のツボを調べるとよく見るのは「百会」「天柱」「太陽」という、頭頂部やこめかみの位置にあるツボです。痛い所を押すのは、効果があるとしても辛いことです。
耳つぼなら、耳をマッサージするだけですから、患部に直接触れる必要がありません。
耳つぼの利点③・・即効性があること
耳介療法は米軍でもその効果が認められ、痛みの緩和やトラウマ治療などに使用されています。
初めて耳つぼ施術を体験された方の多くは、その即効性に驚かれます。
耳つぼの利点④・・副作用の心配がないこと
薬には何かしらの副作用があります。また頭痛薬の飲み過ぎで、かえって頭痛を起こしてしまうこともあります。
耳つぼなら副作用がないため、安心して施術することができます。
頭痛に効果がある耳つぼの位置
・神門・・・自律神経を整える効果があり、イライラを抑制し、ストレスを軽減させる。
・こめかみ・・・側頭部の頭痛、頭部の血行不良、視力・聴力の向上に使用します。
・後頭部・・・精神安定、頭痛、めまい、耳鳴り等にも効果があります。
・鎮静ポイント・・・リラックス効果、不安、慢性ストレスに使用します。
頭痛に効く耳つぼマッサージの方法
耳つぼサロンで施術してもらう
耳の形やツボの位置は、人によって違います。本やインターネットから正しい情報を得られたとしても、しっかりとした効果が感じられない場合は、ツボの位置を間違えているのかもしれません。
耳つぼサロンで、正しい「耳つぼ」の位置をマッサージしてもらうといいでしょう。
ただ、サロンの施術で頭痛が改善されても、残念ながら毎回同じツボに効果があるとは限りません。
頭痛にはいくつか種類があり、それらが絡みあって起こっている事も多いので、その原因が以前と違えば、同じ耳つぼが効かない可能性もあるため、何度も通う必要があります。
耳つぼジュエリーを使う
耳つぼシールは、耳にシールを貼るだけで簡単にさらに持続的に耳つぼマッサージの効果を得られるものです。肌に触れる面に、チタンなどの金属の小さな粒がついており、その粒で耳つぼを刺激します。指でマッサージをしなくても耳つぼを刺激し続けるので、耳つぼシールを貼っている間はずっと効果がキープできます。
耳つぼシールにはスワロフスキーなどのクリスタルなどが付いているものがあり、それを「耳つぼジュエリー」といいます。
耳元をキラキラ輝かせ、まるで一粒ピアスのジュエリーをつけているように見えるので、痛みが緩和するだけでなく、頭痛で沈みがちな気分を上げる効果も期待できます。
自分で耳つぼマッサージする
東洋医学には「未病」という考え方があります。病気になる前の段階のことです。
耳つぼマッサージをご自身でできるようになれば、頭痛が起こる前の段階を検知して対処することができます。
なにより、自分で急に襲ってくる頭痛に対処できるという安心感がストレスの軽減にもつながります。
頭痛に効く耳つぼマッサージの注意点
どこでも誰にでも簡単にできる「耳つぼ」ですが、いくつか注意すべき点があります。
・耳全体をやみくもにマッサージしすぎない
耳全体をぐるぐるとやみくもに回したり、揉んだりすることはやめましょう。
耳には全身のツボが存在しているため、血流が一気に良くなることで血圧が急激に下がる危険性があります。
刺激したいツボだけをマッサージしましょう。
・妊娠中は耳つぼマッサージをしない
妊娠中は控える方が良いでしょう。妊娠中はホルモンバランスが急激に変化するために、つわりをはじめとした様々な不調があらわれます。
薬の使用も制限される中、「耳つぼ」に頼りたくなるのですが、中には陣痛を促す時に使うツボも存在します。
・痛みを感じたらすぐにやめる
明らかに「痛い」時には、無理をしてマッサージしないようにしましょう。身体の不調がある場所の「耳つぼ」を刺激すれば、痛みがあるのは自然なことです。
緊張型頭痛は心身の緊張により、血流が悪くなるのが原因です。痛みが強いと体はストレスを感じ、かえって逆効果になる可能性があります。
「痛気持ちいい」くらいの適度な力の強さで、また血流が良くなる事をイメージするのも大切です。
呼吸を止めず、肩に力が入らないように、しっかりリラックスして行いましょう。
耳つぼシールならいつでもツボをマッサージできる
耳つぼシールというのは、耳にシールを貼るだけで、簡単にさらに持続的に耳つぼマッサージの効果を得られるもの。
耳つぼシールには種類があり、現在、多く出回っているのが上記のような粒タイプです。
ただこの粒タイプの耳つぼシールは、「小さな粒が耳の穴に落ちないか心配」「痛くてずっと付けていられない」という声や、ツボが少しでもズレると、効果が発揮できないというデメリットがあります。
シートタイプの耳つぼシールなら、そのような心配や痛みがなく、それでいて効果もバツグンです。
当校オリジナルの『美アップシール』は、粒タイプではなく、純正プラチナの特殊加工を施したシートタイプの耳つぼシールです。
特殊加工したプラチナシートから微弱電流が流れ耳ツボを刺激するので、全く痛みがなく、さらに粒タイプよりも広い範囲の耳つぼをカバーすることができます。
誰でも簡単に貼ることができ、効果が得られる画期的な耳つぼシールです。
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わからないときはプロの技術を学んで
頭痛を持っている人のほとんどが「片頭痛」「緊張型頭痛」のどちらか、もしくはこの2つを併発しています。
先に述べたように、原因はさまざまで頻度や重症度の比率にも個人差があるため、その時の状態に合わせて処置を行わなければ改善しません。
耳つぼ療法では、さまざまな症状をあらゆる角度からアプローチすることができるので、「頭痛」の改善に適しています。
とはいえ、正しくアプローチするには、正しい知識と技術が必要となります。耳つぼ療法について一度プロから学ぶことが、つらい「頭痛」から解放される最善の手段となるでしょう。
『スクール・MORE・テラピ』なら、フランス式耳つぼ療法創始者・Dr.ノジェ直伝の本物の知識と技術を、独自のカリキュラムで納得いくまでじっくり学ぶことができます。
まとめ
つらい原因不明の頭痛を「もうこれは持病だから」と諦めて我慢しないでください。そして、いつ起こるかわからない頭痛に怯えてストレスを抱え込む必要もありません。
頭痛が起きたらまず、何が原因となっているのか向き合いしょう。
耳つぼの正しい知識と技術で、頭痛を緩和させ、自律神経を整えることが可能です。薬などの対処療法に頼らず、根本から改善することが重要です。
《監修者》この記事を書いた人
田中 幸恵
一般社団法人ジャパンセラピスト検定機構代表理事
耳介療法士・心理カウンセラー・夫婦カウンセラー
国際耳介療法学会会員
耳つぼの講師
カウンセリング歴21年。
2014年に耳介療法の元祖Dr.ポール・ノジェの子息であるDr.ラファイエル・ノジェ(現在国際耳介療法学会 CEO)より直々に耳介療法を学ぶ。耳の不思議さと奥深さに魅せられ、もっと多くの方に広めたいという想いから、今まで学んでいた中国式耳つぼ療法とフランス式耳つぼ療法を融合した独自メゾット「新フランス式オリキュロセラピー」を完成。
ご家族や大切な人の健康に貢献したい方、セラピストとしてさらに結果を出したい方に「耳つぼ療法」を通してミラクルを起こすお手伝いをしている。
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