真夏は血液がドロドロになり、血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすいシーズンです。体の多くの不調や病気は「ドロドロ血液」と「血管の老化」が原因で起こるのです。
生活習慣を改善すれば、血液がサラサラになり、血管は若返ります。今回は、すぐに実践できる5つの習慣と効果的な耳つぼの位置について解説します。血管・血液が若返る暮らしを送って、一生健康な体を手に入れましょう。
この記事の目次
血液がドロドロになるとどうなる?
今年の夏も厳しい暑さが続きそうですね。汗をかくと体内の水分が不足しがち…そうすると血液の水分量も減ってしまうため、夏は血液がドロドロになりやすい季節なのです。
血液がドロドロになると何が起こるのか?一言でいうと、血管が老化します。
通常、心臓から送り出された血液は1分ほどで体内を巡って心臓に戻ってきます。このとき、心臓とともにポンプの役割を果たし、血液を勢いよく送り出しているのが、動脈の平滑筋という筋肉です。この平滑筋がしなやかで力強く動いている状態が、若々しい血管です。
ところが、血液がドロドロで流れにくくなると、押し出すにより強い力が必要になります。その状態が続くと平滑筋が疲弊して硬くなり、ポンプ機能が正常に働かなくなってしまいます。これが血管の老化です。
血液がドロドロになると、血圧も高くなります。強い力で押し出す分、血管にかかる圧が強くなるからです。高血圧の人は、拍動のたびに血管をハンマーで殴られているようなものだといいます。
1分間の心拍数が70回だとすると、1日に約10万回も殴られていることになります。当然、血管はダメージを受け、弾力が失われて硬くなり、老化が進行していきます。
血管年齢がわかるセルフチェック
生活習慣・ストレス・食生活の3つの項目の合計チェック数を計算してください。
チェック数合計が10個以下なら、実年齢+0歳
チェック数11~20個なら、実年齢+10歳
チェック数21~30個なら、実年齢+15歳
チェック数31~40個なら、実年齢+20歳
チェック数41個以上なら、実年齢+30歳
生活習慣編
□睡眠時間は平均6時間以下
□深夜まで仕事や家事をしていることが多い
□日中は座りっぱなし
□休日の午前中は寝て終わることもある
□運動は1週間に2日以下
□どこへ行くにも車を使いがち
□階段よりもエレベーターやエスカレーターを使う
□特に趣味がなく、休みの日はダラダラ過ごしがち
□タバコを1日5本以上吸う
□寝る前にスマホをさわるのが習慣
□風呂の温度はいつも42度以上
□歯磨きはほぼ1分以内で終わる
□気がつくと口呼吸をしている
□3年以内に健康診断を受けていない
□親族に脳卒中や脳梗塞を起こした人がいる
ストレス編
□職場や近所の人間関係に不満がある
□休日でも仕事のことを考えている
□仕事にやりがいが感じられない
□職場では自分の意見があまり通らない
□自分のペースで仕事をすることができない
□集中力が続かない
□つい人の顔色をうかがってしまう
□3日以内にイライラしたことがあった
□以前好きだったものに興味がなくなった
□朝が弱く、なかなか起きることができない
□愚痴を言える相手があまりいない
□家庭内に自分の居場所がない
□ストレスの発散方法がわからない
□マッサージに行っても肩こりが改善しない
□疲れているのに夜寝つけない
食生活編
□朝食は食べないことが多い
□揚げ物や肉料理を好んで選びがち
□青魚はほとんど食べない
□野菜の煮物やおひたしはめったに食べない
□甘いものを間食することが多い
□果物を食べる頻度が高い
□お酒を飲む機会が多い
□食べるスピードが速い気がする
□毎日、缶コーヒーやジュースを飲んでいる
□外食は定食セットより丼物を選びがち
□ランチはめん類を好んで選びがち
□ラーメンの汁は全部飲み干す
□ついお腹いっぽいになるまで食べてしまう
□薄味より濃い味が好き
□夕食から寝るまでが2時間未満
血液・血管が若返る5つの習慣
①オサカナスキヤネ食事術
血液をドロドロからサラサラにして、血管を若返らせるためにまず行うべきことは食生活の改善です。血液をドロドロにする要因の1つは、糖の摂りすぎです。高血糖によって血液がネバネバになるのを防ぐには、糖質の摂取量を減らす必要があります。ただし、糖質は体のエネルギー源になる大切な栄養素なので、ゼロにしたり、極端に減らしたりはしないでください。
次に意識して取り入れたい食品「オサカナスキヤネ」を紹介します。体にいい食品は、細かく挙げればキリがありません。そこで、血液・血管の健康のために最も摂取したい食品を選びました。頭文字を取って「オサカナスキヤネ」と覚えてください。
この8種類は、糖の代謝を促す栄養素を含む食品、中性脂肪を減らす作用がある栄養素を含む食品、活性酸素を除去する作用がある抗酸化物質を含む食品で構成されています。
オ お茶・・主に緑茶に含まれるカテキンは抗酸化作用が高い
サ 魚・・主に青魚に豊富に含まれるDHAやEPAが血小板の凝集を抑制
カ 海藻・・昆布やワカメに含まれる水溶性食物繊維が血糖値の上昇を抑制
ナ 納豆・・ナットウキナーゼには血栓を溶かす作用がある
ス 酢・・酢酸、クエン酸には赤血球の膜を柔軟にする作用がある
キ キノコ・・食物繊維が血糖値の上昇を抑制、βグルカンが中性脂肪値を下げる
ヤ 野菜・・食物繊維が血糖値の上昇を抑制、ビタミンCが活性酸素を除去
ネ ネギ・・ネギ類、ニンニクなどに含まれるアリシンが血小板の凝集を抑制
②血流爆上げ「トマたま酢」
①で紹介した「オサカナスキヤネ」の8種類の食品はいずれも日々の食生活に積極的に取り入れたいものばかりです。その中でも、血液サラサラ効果が特に高い食品を組み合わせて、より手軽に美味しく食べられるレシピを紹介します。それが「万能トマたま酢」です。
万能トマたま酢に使用する食材は、以下の3つ。
黒酢・・赤血球の膜をしなやかにし、血流を促進する酢酸は、血圧やコレステロール値を低下させます
トマト・・リコピンを豊富に含むトマトは、血中の活性酸素を除去し、がん抑制効果も認められています
玉ねぎ・・アリシンは抗酸化作用が高く、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らします
万能トマたま酢は、そのまま食べても十分美味しくいただけます。食前に食べると、血糖値の上昇も抑えられます。他の食品と合わせて、調味料代わりに使うのもお勧めです。
≪レシピ≫
☆材料☆トマト1個、玉ねぎ1/4個、黒酢 大さじ2
①保存容器に玉ねぎのすりおろし(粗みじん切り)を入れ、黒酢を加える
②トマトのすりおろし(粗みじん切り)を①に加えて混ぜる
③手作り重炭酸入浴
食生活に続き、もう一つ習慣化したいのが、血流・血管を健康にする入浴法です。ポイントは、普通のお湯ではなく、炭酸水素イオン入りのお湯で「重炭酸温浴」をすることです。
重炭酸温浴をすると、炭酸水素イオンが皮膚から血管に浸透します。すると、一酸化窒素合成酵素が分泌され、一酸化窒素が産生されます。一酸化窒素には、血管壁の平滑筋をゆるめ、血管を拡張させる作用があります。そのため、血管が柔軟になり、血流がアップするのです。
炭酸入浴剤は簡単に手作りすることが可能です。
材料は、重曹、クエン酸、無水エタノールの3つで、いずれもスーパーやドラッグストアなど身近で手に入るものばかりです。精油を加えて好きな香りにしたり、岩塩や自然塩を加えたり、またシリコン製の型でいろいろな形に固めたりと、オリジナルのバスボムを作るのも楽しいですよ。
≪作り方≫
☆材料☆重曹(食用)大さじ2×個数分、クエン酸(食用)大さじ1×個数分、無水エタノール(スプレータイプ)
①クエン酸1に対し、重曹2の割合でボウルに入れる
②スプーンなどで粉が飛び散らないように注意しながら混ぜる
③お好みで精油を適量加える(ボスボム1個あたり1,2滴)
④材料をかき混ぜながら、無水エタノールをスプレーで吹きかける
⑤サラサラの状態がギュッと握って固まるくらいになればOK
⑥1個分をラップで包んで丸めて、輪ゴムやリボンで口をしばったら完成
④歯磨き・舌磨き
血液・血管に悪影響を与える歯周病も、日々の習慣で対策することが重要です。歯周病菌は炎症部位から血管に侵入し、血流に乗って毒素を放ちながら全身を巡り、あちらこちらで炎症を引き起こします。血管が傷つき、それによって動脈硬化が起こると、血栓ができやすくなって心疾患や脳卒中のリスクが高まります。
歯周病を予防し、血液や血管の健康を守るには、原因である歯周病菌を繁殖させないことが最も有効な手段です。毎日の歯磨きと舌磨きを欠かさず行うことが基本となります。
⑤かかと上げ
血液と血管の健康のために行いたい5つめの習慣は運動です。負担が少ない軽めの運動を継続して行うことが大切です。ふくらはぎの筋肉は「第2の心臓」といわれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割をしています。この筋肉を鍛えることは、血流改善にとても重要な意味を持ちます。
お勧めは「かかと上げ」と「スロースクワット」。いずれも椅子を使って安全に行える筋トレなので、高齢者や運動が苦手な方でも比較的実践しやすいでしょう。
血液循環を良くする耳つぼの位置
※●は表側、▲は裏側を指しています。
自律神経のツボ・・・交感神経系/副交感神経系のバランスを整える、血液循環を改善
熱のツボ・・・血管を拡張して下肢の血流を促進
副腎のツボ・・・副腎皮質ストレスホルモンを抑える
心臓のツボ・・・四肢の血液循環を改善して皮膚の温度を高める
血液循環を良くする耳つぼマッサージの方法
耳つぼサロンで施術してもらう
耳の形やつぼの位置は、人によって違います。本やインターネットから正しい情報を得られたとしても、しっかりとした効果が感じられない場合は、ツボの位置を間違えている可能性が高いです。
正確な位置を把握するためにも、耳つぼサロンで正しい耳つぼの位置をマッサージしてもらってみるのもいいでしょう。
耳つぼジュエリーを使う
耳つぼジュエリーとは、耳つぼシールにスワロフスキーなどのクリスタルが付いている耳つぼシールのことです。耳にこのシールを貼るだけで、簡単に、さらに持続的に、耳つぼマッサージの効果を得ることができます。
肌に触れる面にチタンなどの金属の小さな粒がついており、その粒で耳つぼを刺激します。指でマッサージをしなくても耳つぼを刺激し続けるので、耳つぼシールを貼っている間はずっと効果がキープできます。
自分で耳つぼマッサージする
正しい耳つぼの位置がわかっていれば、いつでもどこでも身体を正常な状態に保つことができます。
手足の冷えを感じた時や精神が不安定な時など、耳つぼを刺激すれば心が落ち着き、体がぽかぽかしてきますよ。
耳つぼの効果を持続させるなら耳つぼシールがオススメ
耳つぼシールは、「耳にシールを貼るだけ!」という手軽さでありながら、貼っている間はずっと耳つぼを刺激できるので、簡単かつ持続的に耳つぼマッサージの効果を得ることができるものです。
耳つぼシールにはいくつか種類があり、現在多く出回っているのが粒タイプです。ただこの粒タイプの耳つぼシールは、「小さな粒が耳の穴に落ちないか心配」「痛くてずっと付けていられない」という声や、ツボが少しでもズレると効果が発揮できないというデメリットがあります。
しかしシートタイプの耳つぼシールなら、そのような心配や痛みがなく、それでいて効果もバツグン!当校オリジナルの耳つぼシール『美アップシール』は、純正プラチナ箔を特殊加工したシートタイプの耳つぼシールです。プラチナから微弱電流が流れ耳ツボを刺激するので、全く痛みがなく、さらに粒タイプよりも広い範囲の耳つぼをカバーすることができます。誰でも簡単に貼ることができ、効果が得られる画期的な耳つぼシールです。
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わからないときはプロの技術を学んで
耳つぼ療法では、さまざまな症状をあらゆる角度からアプローチすることが可能です。上で紹介したツボだけで効果が得られない場合は、他の要因に目を向け、複数の耳つぼを組み合わせて治療していきます。正しくアプローチするには、正しい知識と技術が必要となります。耳つぼ療法について、一度プロから学ぶことが、体の不調から解放される最善の手段となるでしょう。
『スクール・MORE・テラピ』なら、フランス式耳つぼ創始者で、国際耳介療法学会会長のDr.ノジェ直伝の本物の知識と技術を、独自のカリキュラムで納得いくまでじっくり学ぶことができます。
まとめ
血液検査の数値に異常がなくても、だるい、疲れやすい、肩がこる、冷えやむくみ、肌荒れが気になるなど、原因不明の不調に悩まされている人は多くいます。それらは、血液が汚れて血流が悪くなっているせいかもしれません。
汚れた血液ときれいな血液は日々入れ替わっています。血管の内皮細胞も新陳代謝によって定期的に生まれ変わります。ですので、血液と血管はいくつになってもよみがえらせることは可能なのです。今回ご紹介した5つの生活習慣と耳つぼマッサージで、一生健康な体を手に入れましょう。
《監修者》この記事を書いた人
田中 幸恵
一般社団法人ジャパンセラピスト検定機構代表理事
耳介療法士・心理カウンセラー・夫婦カウンセラー
国際耳介療法学会会員
耳つぼの講師
カウンセリング歴21年。
2014年に耳介療法の元祖Dr.ポール・ノジェの子息であるDr.ラファイエル・ノジェ(現在国際耳介療法学会 CEO)より直々に耳介療法を学ぶ。耳の不思議さと奥深さに魅せられ、もっと多くの方に広めたいという想いから、今まで学んでいた中国式耳つぼ療法とフランス式耳つぼ療法を融合した独自メゾット「新フランス式オリキュロセラピー」を完成。
ご家族や大切な人の健康に貢献したい方、セラピストとしてさらに結果を出したい方に「耳つぼ療法」を通してミラクルを起こすお手伝いをしている。
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