「便秘」と聞くと、若い女性がなりやすいという一般的なイメージがあるかもしれません。しかし、実際は小さな子供から高齢者まで年齢層は幅広く、驚くべきは今や小学生の4人に1人が便秘の疑いがあるということです。「便秘」があまりに身近すぎて、病気という意識がない方も大勢います。そのため、我慢したり、自己流の対処法で解決しようとした結果、症状を悪化させてしまうなんてことも。
これまでは、「便秘くらいじゃ死なない」という考えが一般的でしたが、近年の研究では、「死につながる病気」という報告がされています。
「たかが便秘・・」とあなどることなく、便秘の怖さや正しい原因を知り、自分に合ったやり方を見つけ、便秘を予防・改善しましょう。
この記事の目次
そもそも便秘になる原因は?
「お腹が痛い」「出したいのに出ない」「お腹が張って苦しい」このような症状、つらいですよね。便秘を改善するために、まず、便秘の原因を知ることが重要です。
健康な人の便は、80%が水分。残りの20%が、小腸や大腸で栄養として吸収されなかった食べ物の残りカスや、腸内細菌、胃や腸ではがれ落ちた粘膜の細胞です。
「毎日出ないのは便秘」と考えてしまいがちですが、便秘かどうかは回数だけで判断できません。便秘の定義は、「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」のことをいいます。
便秘には、大腸や大腸の周辺の病気による「器質性便秘」と、主に腸などの各器官の働きが低下して起こる「機能性便秘」の2つがあります。
「器質性便秘」は大腸がんなどの、肛門や直腸になにか確認できる病変があり、それが原因となるものです。便秘の症状に悩まされている人は、一度病院へ行き適切な検査をするなど、治療を受けるようにしましょう。
「機能性便秘」は、便秘の中で最も多いタイプです。排便の機能が低下して、便を出すことが困難になってしまったり、回数が減ってしまう症状を言います。この「機能性便秘」を引き起こす代表的な原因は以下の3つです。
① ストレスや緊張
普段は便秘をしていなくても、旅行に行くなどのいつもと違う環境や、気を張った状態におかれると、便秘になることがあります。
これはストレスにより、自律神経の交感神経が優位になり、消化機能が抑えられてしまうため、腸の動きが悪く便秘になりやすくなります。
② 女性ホルモンの分泌
思春期を過ぎた女性は、女性ホルモンと黄体ホルモンを分泌するようになります。黄体ホルモンは腸などにも作用して、便意を鈍らせ、収縮を抑えるため、便秘を助長してしまうのです。
③ 生活習慣の変化
国民病とまで言われるほどに、日本人に便秘が増えた理由として食生活の変化が挙げられます。食生活が豊かになり、高脂質・高タンパクの食生活に変化するにしたがって、便秘が増えてきたことは様々な調査からも明らかになっています。
そして特にここ数年では、コロナ禍で便秘の人が増えたというデータもあります。これは外出する機会が減ったことで、運動不足になり筋力が低下したことが原因であると考えられます。
耳つぼで便秘が即効解消する理由
耳は「全身の縮図」といわれており、全身の臓器に対応するツボがあります。また、「自律神経」に関するツボも集中しています。「自律神経」というのは身体を活発に動かす「交感神経」と、心身をリラックスさせるときに働く「副交感神経」の2つの神経で、この2つの神経がバランスをとり、生命を維持しています。
便秘がストレスや緊張が原因で起こっている時は、耳つぼで「自律神経」を整えます。腸の働きが低下している時は、腸のツボを刺激することで活性化させることが可能です。
また、女性ホルモンなどのホルモンバランスを整えるツボもあるため、便秘の原因をさまざまな角度からアプローチすることができます。
他のツボの中で耳つぼマッサージがオススメの理由
耳の他にも手のひらや足の裏など「ツボ」が集中する場所は複数ありますが、なぜ耳つぼが良いのか?オススメの理由を解説していきます。
露出していてマッサージしやすい
手や耳は、足やお腹とは違い、常に露出しているので、時や場所を選ばずに手軽にマッサージすることができます。ただ手のツボは、右手をマッサージするのは左手、左手をマッサージするのは右手となりますので、両手がふさがってしまいます。もっとも手軽にできるのが、耳つぼなのです。
痛い部分を直接さわらなくてもいい
便秘のつぼとして有名なのが、おへそ周りにある「天枢(てんすう)」「大巨(ごうこく)」というツボ。しかし、お腹が張って痛い時に痛い所を押すのは、効果があったとしても辛いことです。耳つぼなら、痛い患部を直接触る必要がありません。
耳は脳にもっとも近く、即効性がある
耳は「ツボ」が集中する場所としては、脳にもっとも近い位置にあるため伝達が速く、そのために即効性があります。
副作用の心配がない
市販の便秘薬(主に刺激性下剤)を飲み続けると[慣れ]が起こり、次第に薬が効かなくなってしまいます。他にも、飲むこと自体がクセになってしまう習慣性、肉体的・精神的に薬なしではいられなくなる依存性などの副作用があり、薬が原因で大腸の働きが悪くなることもあります。耳つぼなら、副作用の心配は全くありません。
便秘に効果がある耳つぼの位置
※ 〇は表側、△は裏側を指しています。
・便秘のツボ・・・便秘、切れ痔、消化不良に使用
・腹部のツボ・・・ぜんどう運動を強化する、腹痛に使用
・大腸のツボ・・・便秘、下痢、腸炎などに使用
・自律神経のツボ・・・交感神経と副交感神経のバランスを整える、腹部臓器の痛みに使用
便秘に効く耳つぼマッサージの方法
耳つぼサロンで施術してもらう
耳の形やつぼの位置は、人によって違います。本やインターネットから正しい情報を得られたとしても、しっかりとした効果が感じられない場合は、ツボの位置を間違えている可能性が高いです。
正確な位置を把握するためにも、耳つぼサロンで正しい耳つぼの位置をマッサージしてもらってみるのもいいでしょう。
便秘は慢性的なものなので、一度の耳つぼマッサージで改善するものではありません。そのため何度も通う必要があります。
耳つぼジュエリーを使う
耳つぼジュエリーとは、耳つぼシールにスワロフスキーなどのクリスタルが付いている耳つぼシールのことです。耳にこのシールを貼るだけで、簡単に、さらに持続的に、耳つぼマッサージの効果を得ることができます。
肌に触れる面にチタンなどの金属の小さな粒がついており、その粒で耳つぼを刺激します。指でマッサージをしなくても耳つぼを刺激し続けるので、耳つぼシールを貼っている間はずっと効果がキープできます。
自分で耳つぼマッサージする
正しい耳つぼの位置がわかっていれば、いつでもどこでも身体を正常な状態に保つことができます。
便秘がひどいけれど、「便秘くらいで病院へ行くのも・・」「便秘で病院へ行くのが恥ずかしい」などと、市販薬で日々をやり過ごしている方が非常に多いのが現状です。
耳つぼなら、自分で便秘の原因から解決していくことができます。
耳つぼの効果を持続させるなら耳つぼシールがオススメ
耳つぼシールは、「耳にシールを貼るだけ!」という手軽さでありながら、貼っている間はずっと耳つぼを刺激できるので、簡単かつ持続的に耳つぼマッサージの効果を得ることができるものです。
耳つぼシールにはいくつか種類があり、現在多く出回っているのが粒タイプです。ただこの粒タイプの耳つぼシールは、「小さな粒が耳の穴に落ちないか心配」「痛くてずっと付けていられない」という声や、ツボが少しでもズレると効果が発揮できないというデメリットがあります。
しかしシートタイプの耳つぼシールなら、そのような心配や痛みがなく、それでいて効果もバツグン!当校オリジナルの耳つぼシール『美アップシール』は、純正プラチナ箔を特殊加工したシートタイプの耳つぼシールです。プラチナから微弱電流が流れ耳ツボを刺激するので、全く痛みがなく、さらに粒タイプよりも広い範囲の耳つぼをカバーすることができます。誰でも簡単に貼ることができ、効果が得られる画期的な耳つぼシールです。
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便秘に効く耳つぼマッサージの注意点
耳全体をやみくもにマッサージしすぎない
まず、いきなり耳全体をぐるぐるとやみくもに回したり、耳全体を揉んだりすることはやめましょう。
耳には全身のツボが存在しており、血流が一気に良くなることで血圧が急激に下がる危険性があります。
妊娠中は耳つぼマッサージをしない
妊娠中はホルモンバランスが急激に変化するために、つわりをはじめとした様々な不調があらわれます。お薬の使用も制限される中、耳つぼに頼りたくなりますが、中には陣痛を促す時に使うツボも存在するため、妊娠中に耳つぼを刺激するのはやめてください。
痛みを感じたらすぐにやめる
明らかに「痛い」時には、無理をしてマッサージしないようにしましょう。身体の不調がある場所の耳つぼを刺激すれば、痛みがあるのは自然なことです。痛みはストレスの原因となってしまうので、「痛気持ちいい」くらいの適度な力の強さで耳つぼマッサージを行いましょう。
わからないときはプロの技術を学んで
「毎日スッキリしたい!」と思い、便秘を解消する方法を色々と試しているけれど、なかなかうまくいかない・・そんな方も多いのではないでしょうか。腸の中で起こっている異変はさまざまで、いくつかの原因が複雑に絡み合って便秘となっている場合もあります。その場合は自己流で治すことは困難かもしれません。
耳つぼ療法では、さまざまな症状をあらゆる角度からアプローチすることができるので、「便秘」の改善に適しています。
とはいえ、正しくアプローチするには、正しい知識と技術が必要となります。耳つぼ療法について、一度プロから学ぶことが、「便秘」による不調から解放される最善の手段となるでしょう。
『スクール・MORE・テラピ』なら、フランス式耳つぼ創始者で、国際耳介療法学会会長のフランス人医師Dr.ノジェ直伝の本物の知識と技術を、独自のカリキュラムで納得いくまでじっくり学ぶことができます。
まとめ
「便秘」は食の欧米化やストレスの多様化もあり、今や小さな子供でもなりえる国民病です。食事や生活習慣の乱れを整え、散歩などの運動や軽い筋トレを行うことが良いのは周知の事実です。
それでも効果が得られないという方は、ぜひ「耳つぼ」を試してみてください。「耳つぼ」の正しい知識を知っていれば、簡単に安全に慢性的な便秘から解放されるでしょう。ゆっくり生活習慣の改善をしながら、「耳つぼ」で毎日スッキリ!の快便生活を送りましょう。
《監修者》この記事を書いた人
田中 幸恵
一般社団法人ジャパンセラピスト検定機構代表理事
耳介療法士・心理カウンセラー・夫婦カウンセラー
国際耳介療法学会会員
耳つぼの講師
カウンセリング歴21年。
2014年に耳介療法の元祖Dr.ポール・ノジェの子息であるDr.ラファイエル・ノジェ(現在国際耳介療法学会 CEO)より直々に耳介療法を学ぶ。耳の不思議さと奥深さに魅せられ、もっと多くの方に広めたいという想いから、今まで学んでいた中国式耳つぼ療法とフランス式耳つぼ療法を融合した独自メゾット「新フランス式オリキュロセラピー」を完成。
ご家族や大切な人の健康に貢献したい方、セラピストとしてさらに結果を出したい方に「耳つぼ療法」を通してミラクルを起こすお手伝いをしている。
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